結局今13は強いのか

　前回の記事で僕自身がアタッカー以外のロールも好きだということを書き、ガンナーからソーンを選んでデッキ考察をした。ちなみにの話だが、ガンナーで絞った場合に僕が一番好きだったり使っていて楽しかったりするヒーローは「13」だ。
しかし13は以前受けた下方修正によって、ガンナー時のHAであるバックショットの射程距離が短くなってしまい、それで著しく使用率を下げた(ように見える)。最新のシーズンでは使用率を上げたと某サイトの統計で報告があったが、それでも一個人として僕の身近にいるプレイヤーや共闘、対戦している方が13を使わなくなったように感じるのが現状である。

さて、今環境にそこまで多く存在するわけではないこの13が結局今強いのか弱いのかどうか考えていきたい。

【13とは】
　ガンナーやアタッカーとしてのステータスや攻撃範囲などは標準的であり、どちらのロールでも少し通常が軽い印象を受ける程度だ。加えて近と周に優れ、耐久もまるでないわけではなくアビリティによって継戦能力もあるため使っていてなんだか不思議な気分になるヒーローである。軽くてロールが変わる上にあらゆる面でのバフを得てさらに6割も回復してしまうHSも個性的でイイ。
しかしやはり環境的に弱いといわれる原因は、他に比べて打開力に欠けるそのHSであり、下方されてしまったHAだろう。よってここに焦点を当てていく。

【ヒーロースキル】
　ロールがガンナーからアタッカーに変わり、もう一度使用することでアタッカーからガンナーに変わる。ステータス倍率がガンナー時とアタッカー時で異なり、フルークやカノーネを当てた時の敵の挙動もロールごとの特徴に従う。また使用後に体力が回復し、一定の時間攻撃力と防御力と移動速度が上昇する。
しっかり特徴のあるHSで決して弱いとは言えないものの、現在台頭しているガンナーはディズィーやギルガメッシュ、リンやリリカにイスタカ辺りとどれもHSに打開力があり、また相手のHSに対する回答や抑止力にもなるものばかりである。これらと比べたら13のHSは強いとは言えないだろう。
上記の要因もあり、ガンナー以外のロールは特別重くない代わりに比較的無難なHSを持つヒーローが好まれる傾向にあると思う。従って13を採用してしまった場合、こちらのHS3枚すべてが打開力に欠けてしまう場合も少なくないため注意が必要だ。

【ヒーローアクション】
　ガンナー時はノックバック付きのバックショット、アタッカー時は吹き飛ばし付きの移動攻撃となっている。
　バックショットは使い勝手がよく、カードのキャンセルやポータル取得の牽制にもなりえるため重宝するが、その射程は長すぎることはなく、リリカやギルガメッシュなどの長射程ガンナーに対して苦戦を強いられることもある。
　反対に移動攻撃は癖が強く、発生こそ早いものの後隙が大きく吹き飛ばした場所によっては追い打ちもかけづらいため、軽い気持ちでの使用や連発は難しい。しかし、後退する敵を狩り倒したりフルカノやレンジなどで飛ばした敵に追い打ちを仕掛けることは慣れたら簡単で、威力もバックショットよりはかなり高いため、僕や多数の13使いは気に入ってると思う。

【結局弱いの？強いの？】
　難しい問題である。兎にも角にも癖が強く、一番気になるのはHS使用後に味方からガンナーが居なくなることだと考える(チーム内のロール被りは考えない)。またガンナーの割にHSが弱く通常も敵ガンナーとの撃ち合いを制するには火力面での不安を残している点も気になってしまう。
しかし、使い勝手の良いHAや13自体のスペックとアビリティによって広がる構築の幅を考えると、まだまだ弱くないのではとも感じる。
僕は、13がまだ舞えると信じている。

【じゃあ、どう使う？】
　やはり強いHSを持つアタッカーやスプタンと組ませるのが得策だろう。環境的に見ても確かに強いトマス、少し劣るがコクリコやグスタフなどスプタンでも良いHSを持ったヒーローが存在する。アタッカーはさらに層が厚く、アダムやルルカ、乃保にマリアと案外どうにかなりそうだ。13がアタッカーとガンナーを変更して戦うことを前提に、スプタン+13で組むのもなんだか面白そうではある(強いかは知らないが)。

　ということでまだまだ余力を残していそうな13について今回記事を書いてみたわけだが、改めてこれからも彼を信じて戦うことがアリなのではないかと感じた。